「ユニバーサルツーリズムで地域活性化」講演会
2月22日(水)に、「ユニバーサルツーリズムで地域活性化 ~障がい者が障がい者の旅をサポートする神戸の事例に学ぼう~」というテーマの講演会を下田市民文化会館小ホールで開催しました(主催:NPO法人みんなの家)。講師は、神戸ユニバーサルツーリズムセンター代表で、日本ユニバーサルツーリズム推進ネットワーク理事長の鞍本長利氏。個人的には、以下のような趣旨のお話が、心に残りました。
「生まれながらの障がい者は、障がい者全体の3%。障がい者の大部分は中途障がい者。高齢化が進めば、ますます中途障がい者が増える。観光業だけでなく、一般的な商店や飲食店や交通などにおいても、介護の人材やノウハウの必要性が高まってくる。」
「ユニバーサルツーリズムに必要なのは、ハードよりもソフト。ハード面が完備しても、ソフト(介助の手やノウハウなど)がなければ、障がい者は利用できない。逆に、バリアーがあっても、介助できる人やノウハウがあれば、障がい者でも利用できるようになる。むしろ、バリアーがあることで、人とのかかわりが必要になり、出会いやつながりが生まれる可能性がある。」
「神戸ユニバーサルツーリズムセンターは、障がい者が働く「就労継続支援B型」事業所として運営しており、障害福祉サービス費が行政から支払われるので、経営の安定性と事業の継続性を確保できている。」